温度校正ファイル作成には標準試料のDTA測定を行う必要があります。最低3種以上の測定が必要になります。標準の種類が多いほどより確度の高い温度校正ファイルが作成できます。
No | 標準試料 |
元素記号 |
融点 / ℃ |
1 | インジウム | In | 156.6 |
2 | スズ | Sn | 231.9 |
3 | ビスマス | Bi | 271.4 |
4 | 亜鉛 | Zn | 419.5 |
5 | アルミニウム | Al | 660.3 |
6 | 金 | Au | 1,064.2 |
アクセサリ付属の標準試料
本例ではインジウム、スズ、アルミニウム、金を使用した校正例を紹介します。
※一回目の昇温測定は標準試料を一度融解させ標準試料と容器の接触状態を良くするために行います。
※ON/OFFどちらでも測温値に影響はありませんが『STC Off』では昇温の上限温度(本例では1150℃)を、ガス種に応じて高く設定する必要があります。
校正ファイルも解析プログラム『Proteus Thermal Analysis』を使用して作成します。
本測定(目的とする試料測定)の際に、Measurement Definitionウィンドウの下記HeaderタブにてTemperature calibrationのwill be used(selected)を選択して、 Selectボタンをクリックします。 校正測定に使用する雰囲気、昇温速度は本測定で行う条件と同一にする必要があります。
これで今回作成した温度校正ファイルを使用して温度補正した測定が行われます。