NETZSCH Japan 10th anniversary and NETZSCH-Gerätebau GmbH 60th anniversary

NETZSCH Japan株式会社 創立10周年、NETZSCH A&T 創立60周年に寄せて

NETZSCH Japan株式会社 代表取締役社長 篠田嘉雄
NETZSCH Japan株式会社 代表取締役社長 篠田嘉雄

いつも大変お世話になっております。

ネッチ・ジャパン株式会社の代表取締役社長を務めさせて頂いております、篠田と申します。

このたびは、ネッチ・ジャパン株式会社創立10周年、NETZSCH A&T創立60周年に寄せて、日頃からお世話になっておりますユーザーの皆様、ご指導を頂いております先生方、代理店および協力会社、業者の皆様にこの機会を通じて深く感謝申し上げたいと存じます。

NETZSCH Japan設立(2012年7月)
NETZSCH Japan設立(2012年7月)

ネッチ・ジャパン株式会社は、2012年7月に、ブルカー・エイエックスエス株式会社(現ブルカージャパン株式会社)の熱分析機器事業部を、ドイツのNETZSCH社が事業取得することにより設立されました。ブルカー社は、2004年よりネッチ社の熱分析装置の国内総代理店となり、同事業部は、ネッチ社の部門と、ブルカー社の日本国産品の部門に分かれておりました。それを一社に統合することにより、ユーザーの皆様によりよいサービスと製品をご提供することを目指したものであり、それに対する努力はたゆみなく継続させて頂いております。

このような経緯がございまして、弊社は海外の熱分析メーカーの中で、特異な存在であると思います。開発・製造部門も国内拠点がございますので、国内のユーザーの皆様の個別のご希望にも出来るだけ寄り添ったシステムを提供しつつ、グローバルに通用する、品質と性能を備えた製品も販売・サポートすることが可能なことです。

さらに、2021年7月には、産総研発ベンチャーのPicoTherm Corporation を合併し、進展著しいナノテクノロジーの分野でも、国内外に進出しております。ここに至るまでには、関係各位との信頼関係の構築から長い時間を要しましたが、期せずして始まった半導体関連ビジネスのブームと相まって、この分野は著しい進展を見ております。 

  弊社は、横浜に熱測定メーカー単体としては、おそらく東洋一の規模のラボを構え、(ナノ薄膜の熱物性を評価できる装置はつくば事業所)、装置導入検討のお客様の測定に加えて、サポート、R&Dにも貢献しております。これは、私自身アプリケーションの出身であることから、どの部署の社員に対しても、装置を実際に触ることを極力推奨していることもありますが、海外メーカーの製品は、実際に国内で確かめて販売すべきである、というネッチ・ジャパンとして方針にも根差しております。

 このように弊社は、「和魂洋才」とも言えるような、ドイツの熱分析メーカーでございますが、「科学機器年鑑」にもございますように、熱分析装置の市場シェアとしては、海外メーカートップ、全体では三位を堅持しており、日本の市場に受け入れて頂いていることに感謝しております。なお、弊社の最主力製品は、熱伝導率測定装置、特にフラッシュアナライザーですが、この売り上げは「科学機器年鑑」の統計には含まれておりません。

NETZSCH Japan設立10周年
NETZSCH Japan設立10周年

 熱の問題は社会の律速であり、製品の律速でありますので、熱測定装置の需要が今後も継続することと存じます。今後も熱のソリューションに社会貢献できますよう、一層の努力を継続させて頂きますので、今後ともネッチ・ジャパンをご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

 

NETZSCH Japan株式会社 代表取締役社長 篠田嘉雄



NETZSCH 60年の歴史とこれから

1962年、ドイツのSelbでNETZSCH-Gerätebau GmbH のサクセスストーリーが始まりました。

私たちはこの60年の間に熱分析の分野で世界有数のメーカーとなりました。弛まぬ献身と意志の力で私たちの業績を牽引してきた従業員を誇りに思っています。また、お客様やパートナーの皆様との信頼に満ちた実りある協働に感謝します。私たちは、品質・プロフェッショナリズム・革新性・持続可能性というNETZSCHの価値観を共有し、今後も末永くそうあり続けたいと考えています。

各装置の60年間の歩みや、NETZSCHの現在とこれからについて定期的にご紹介いたします。